2008年2月 3日 (日)

美女採集

荒っぽく云ってしまえばオシャレ系雑誌のアート系グラビア写真ということなのでしょう。

今をときめく旬の女優達を動植物というキーワードで装飾武装(?)するというコンセプト。で、なるほどやりたいことは判るなぁ、というのが正直な感想でした。結局、自分にとっていまひとつピンとこなかったのは、コンセプトに仕上がりがついていっていないというか、何故にそのキーワードを選択したのかが出来上がりから判りにくいというか、そんなところでしょうか。別にコスプレ的なものを想定期待していたわけでもないんですけれど、作家の意図するイメージがあまりにも観念すぎるのかもしれないです。キーワードが具象化する必要はないと自分も思っていますが、作者内で解釈が進みすぎていて、元の素材がまったく判らなくなっているのですね、たぶん。
装飾がポストスクリプトで行なわれていて、モデル自身を素材化しきれていないところもコスプレ好きな自分の方向性とずれていたのかも。

とはいいつつも、最近、自分の写真のスタイルが、スナップから変化してきているので、いろいろと刺激を受けるところもあって、面白かったかな。

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美女採集Asami Kiyokawa catch the g Book 美女採集Asami Kiyokawa catch the g

著者:清川 あさみ
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2007年10月31日 (水)

藤村・嬉野 本日の日記 2002年7月~2003年3月

どうバカの端くれとして当然のように買い、そして読み、笑った。今回のレギュラー番組終了期を中心とした諸々の動きや想いなどが、露悪的偽悪的な主観によって語られており、なるほどしかりと思ったりもする。

実際のところ、自分はまだ当時はどうでしょうのことを知らず、そのうねりは追随でしかない。しかし、往時の話をこうやってまとめて読む事によって、「ああ、(良くも悪くも)いまもまだ変わっちゃいないんだなぁ」という感慨を感じた。

個人的には自分もまた「一生どうでしょうします」と思うところではあり、そのひとつの一里塚的クロニクルとしての記憶装置が、この日記なのだなぁ、と感じたのであった。

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2007年7月30日 (月)

月刊インリン・オブ・ジョイトイ 2

相変わらず節操がないと自分でも思いますよ。でも所詮は煩悩戦士ルサンチマン。リビドーのおもむくまま確信犯的にグェットですよ、と、呪術的逃走による韜晦によって真意をごまかす照れくささではあるのですが、ようするに、はい、告白。自分、インリン好きなんです。M字コスプレのデコルティックなところも好きですが、普通のおねーさんな普段の姿もよいですなぁ。
(相変わらず写真ネタだと、おバカな感想になるなぁ)

しかし、写真集的にはイマひとつでしたね。狙いが読めない。扇情的なところを狙ったのか、それにしてはエロティックとは紙一重の醜傀な面だけが強調されてしまって、もう少しコンセプトを判りやすくしてほしかったっす。自分の写真のテクストとしてもあまり参考にはならんかったし。

得てして月刊シリーズって、狙いすぎて滑ってしまうケースが多いように思います。でも買っちゃうんだけどね。

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2007年7月 4日 (水)

東京右往左往

ジャンルとしては絵とき歳時記。けしてマンガエッセイではない。サブカル系旅ルポが好きな人にはお勧めする。

モリナガヨウという作家を知ったのは、4コママンガ「あら、かなちゃん」で、一見単純な絵柄であるが、その実、非常に計算された、かつ直観的な線を引く人だなぁ、上手いなぁ、と感じており、本作においても緻密な描写力は街を描くということに物凄い力を発揮している。

1ページ1ページが非常に濃いので、これまたまとめて読むのではなく、一日1ページくらいの速度で、味わうべきなのかなぁと思うのであった。

ところで、この本、詳しくは判らないんですが、完全版、というか全話収録じゃあないですよね?「あらかな」のときもそうだったんだけど、ファン気質としては、よりぬきじゃあなくて、完全収録してほしいんだよね。需要と供給と個人的要望は常に一致しないのが世の常とは云え、物悲しいかぎり。

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東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT Book 東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

著者:モリナガ ヨウ
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2007年7月 2日 (月)

タイツくん 新熟3丁め

タイツくんによる時事問題の戯画化。と簡単に云ってしまえばそういう組みマンガ。というかイラスト。というか。

とりあえず企画展参加記念的に購入してみたわけだが、たまにパラパラ開いては愉しむというのがいい感じ。個々のネタを流し読みになってしまうので、一気に読むような内容ではないな、と思った。そういう意味では、連載として読むという形態が一番似つかわしいのだなぁ。

肉感的な女性の絵図が自分的にはちょっとグッときますが、それって万人の感覚だよねぇ?

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タイツくん 新熟3丁め Book タイツくん 新熟3丁め

著者:絵・高橋 潤/文・松岡 宏行
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2007年5月30日 (水)

ほしのあき2002-2007 超A級保存版

自分の中でほしのあきというマテリアルはどのようなポジションにあるのだろうか。ということを考えずにはいられない1冊であった。

と書くといろいろと思弁したように思われるかも知れないが(ないか?)、実際にはあまり大したことは考えていなくて、「別にそんなに萌えないよなぁ」という直観をどう説明したらいいのか判らないだけである。

たぶん、年齢や容貌や身体つき等、さまざまなアンバランスが生むギャップに引っかかってるのだろうけれど、それがイコール「あきちゃん萌え~~」みたいな感情は自分の中には生まれないということだ。だからといって嫌いなわけでもないんですがね。いや、好きですよ、はい。ただ、熱狂的にはならないし、なれないんだよなぁ、ということ。

と、そんな心情吐露は以上です。

写真集としては、20代から30代への微妙な変化を愉しむことができるクロニクル的1冊であろう。着エロ、コスプレ好きにはかなりたまらないのでは? とかね。

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ほしのあき2002-2007 ”超A級保存版” Book ほしのあき2002-2007 ”超A級保存版”

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2007年4月 9日 (月)

しょこれみかんぬ

なにかと話題の「しょこたん×みかりん」写真集。ああ、こんなキャッチフレーズはなんか嫌だなぁ(笑)。

自分はそれはもうかなりの昔から蜷川実花のファンで、あのカラフルな色使いから発せられる脆く危うい世界観が大好きなのである。今回の写真集についても、だからアイドル「しょこたん」の写真集ではなく、写真家「蜷川実花」の写真集ということで購入したわけだ。その視点においての感想としては、相変わらず素晴らしい、の一言である。花をモチーフにしての作品はやはり真骨頂ともいうべきで、まあカラフルで、毒々しい。それが逆説的に無垢性を表現しているようでもあり、見飽きない。さすがである。

といいつつ。中川翔子に興味はないのか? といわれればそんなわけもなく、もちろん好きなのでした。今回の写真集は、だから一粒で二度美味しい、ということだ。(結局、そういうことなのか? 自分)

さて、今回の写真集を観て思ったのは、しょこたんの魅力とはなにか? ということ。彼女のヲタク気質の本質的な面白さは別として、もっと表層的、グラビアアイドル的な魅力とは、あえて極論するならば「B級」であることではなかろうか。元々グラビァ~ンなタイプでもポジションでもなく、ちょっと可愛い普通の女の子がどこでどう間違ったのかエロティックな衣装を着せされたというか、本来エロティックな衣装のつもりではないのに結果そうなってしまったコミケのコスプレというか、そんな王道ではない感じが常につきまとっている。意図的に覚悟してのグラビアではない、そんな無自覚性がしょこたんのグラビアにはある。

まあ、実際には、非常に意図的かつ積極的に撮られているのだけれど、しかし単純なビキニ写真ではなく、例えば泡ビキニしかり、花ビキニしかり、水着を隠匿しようとしつつ、かつエロティシズムを強調せず、若干のアート性を加えて、というズレが、逆に扇情的になっているともいえるのではなかろうか。

と勝手に妄想してみたが、まあ買って損なしの写真集であった、と。

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しょこれみかんぬ中川翔子×蜷川実花写真集 Book しょこれみかんぬ中川翔子×蜷川実花写真集

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2007年2月22日 (木)

ハロリア!

話題の平成の黒船、リア・ディゾンの写真集である。昔何かで読んだことがあるのだが、男性(に限らず?)偶像(異性という意味)にあこがれる際、自分から遠い距離の容姿を選ぶ、という仮説がある。例えば、昔の日本人だったら外国人、特に金髪碧眼など日本人ともっとも離れた存在を求める。しかし時代が進むにつれ、外国人がそんなに遠い存在ではなくなってきてからは、それぞれからの等距離であるハーフに美しさや憧れを感じるようになった。というそんな説であるが、これを読んだとき、ああ、そうだかもなぁ、とかなり納得した記憶がある。

世界の距離が、現実世界、仮想世界含めて、非常に近くなっている現在、そして趣味嗜好の多様化が極限まで広がっている現在、においては、実のところ憧れの距離感というものは個々人の中にしか存在せず、ゆえに共通項としてのアイドルというものは存在しにくいのは事実だろう。しかし、その中においても最大公約数的な偶像素というものは残っているように思う。

さて。リアである。現在の人気は、実は東洋の血が入っているための西洋でも東洋でもあるという容姿にあるのではなかろうか。と思うのだった。同じことがベッキーにも云えるのだけれど、容姿としての西洋風東洋というのはやはり今でも強い吸引力を持っているように思う。
といいつつ、そんなこんなで現在の自分は、実は東洋人顔、日本人顔に一番惹かれるのだけれど、それは一周しちゃったから、なのかもしれないなぁ、と思うのだった。

さて、以上はあくまでも容姿的な点に関してのお話なのであった。情報量の爛熟した現在社会においては、アイドルとは実は外面だけではなく内面、どういうキャラクターであるかが重要なポイントだったりするので、上記仮説がくずれていった理由はそこにもあるように思う。

あ、写真集自身の感想は、なんかハロプロの写真集みたいでした。個人的には洗濯かごに入っている猫みたいな写真が一番のお気に入りです。
あと、話は変わるが、リアの口元って、やぐちに似てると思うのだけどどうでしょう?

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リア・ディゾン写真集「ハロリア!Hello! Leah」 Book リア・ディゾン写真集「ハロリア!Hello! Leah」

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2006年7月20日 (木)

ecru

待望のなっち写真集、ゲェェェッットォォォーーー!!

とヲタク的に書くとキャッチーですか? 実際は別に熱狂しているわけでもないです。まあキライじゃない(だからこそ買ってるわけだし)んで、言い訳はしませんがね。今回はコケティッシュな雰囲気が出ていてよかったんじゃないでしょうか。水着フォトも満載だし。ただ自分的にはむしろ浴衣などの雰囲気写真のほうが好きかなぁ。グラビアアイドルというわけでもないし、お色気に頼るんじゃなくてもっと違う方向性でいいんじゃないかしらん、と思うんですよ。特に舞台が舞台だけだしね。

そう、今回の撮影地は、なんか見たことがある場所ばっかりで、それもそのはず、石垣島だそうで、ああ、やっぱり、どうりでね。と思うのでした。むしろ背景のほうに興味津々になっていたりして、実際。また、行きたくなっちゃったよ、八重山。

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2006年7月16日 (日)

チナッティー ホノルルと神田の関係

見どころは尻。と断言できるほどのヒップを魅せることにこだわったつくりになっています。単に五月蝿い小娘的キャラの若槻千夏ではありますが、写真上では割とコケティッシュで、そのギャップの楽しさもあったりします。もっとも自分としては着ぐるみフォトに一番渦きましたよ。フェチだなぁ。

買っておいてなんだけど、若槻千夏は嫌いじゃない(じゃなきゃ買ってない)が、別にファンでもないので、単に好きなアイドル写真集(まあ、若槻がアイドルかという本質的な問題もさておいて)としてではない写真集の構造論的な見かた捉えかた(例えば、どういう順番で写真を配置するとストーリー性を想起できるか、とか)で楽しんでしまいました。

若槻千夏―チナッティー/ホノルルと神田の関係 Book 若槻千夏―チナッティー/ホノルルと神田の関係

著者:藤代 冥砂
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