ベン・トー サバの味噌煮290円
バカ小説なのだけれど、天然ではない。かなり考えて誇大妄想的語彙を升目に埋めていくように書いている。だから突き抜け感がいまひとつ足りない。作者の文章の方向性は本来もっとフラットなもので、若干無理をして書いているように読めた。
まあとはいいつつチャレンジ精神は買いだし、底力があるのでそれなりに読めてしまう。今後、どっちに行こうとしているのか判らないけれど、今回、飛び道具的ネタもそれなりに表現できるということがわかって、それは収穫だったか。
それにしても弁当争奪をネタとした部活小説なんて、フツー思いつかんだろうに。アイディア出しという点においては、ちょっとどうかしてると思わずにはいられないなぁ(いい意味で)。
ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3)
著者:アサウラ |
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