四畳半神話大系
これはようするにうる星やつらビューティフルドリーマーなのだった。少しずつズレながらも永遠に続く心地よいモラトリアム。そのループから脱するための主人公の通過儀礼。まさに然りである。
そんな設定をいつもの森見ならではのDT感溢れる自虐的加害的文体は自分としては実に唸らせられるところであり、まったくもって同意する限りなのである。
まあ、しかし、とどのつまり、結局のところ、ハッピーエンドとはね。成就した恋の話など聞きたくもないわ。
お勧め。
四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1)
著者:森見 登美彦 |
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