« バンガローの事件 | トップページ | 四畳半神話大系 »

2008年6月22日 (日)

ベン・トー サバの味噌煮290円

バカ小説なのだけれど、天然ではない。かなり考えて誇大妄想的語彙を升目に埋めていくように書いている。だから突き抜け感がいまひとつ足りない。作者の文章の方向性は本来もっとフラットなもので、若干無理をして書いているように読めた。

まあとはいいつつチャレンジ精神は買いだし、底力があるのでそれなりに読めてしまう。今後、どっちに行こうとしているのか判らないけれど、今回、飛び道具的ネタもそれなりに表現できるということがわかって、それは収穫だったか。

それにしても弁当争奪をネタとした部活小説なんて、フツー思いつかんだろうに。アイディア出しという点においては、ちょっとどうかしてると思わずにはいられないなぁ(いい意味で)。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ←CLICK!

ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3) Book ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3)

著者:アサウラ
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« バンガローの事件 | トップページ | 四畳半神話大系 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ベン・トー サバの味噌煮290円:

« バンガローの事件 | トップページ | 四畳半神話大系 »