職人ワザ!
最近とみに文化的アイデンティティに対するこだわりが出てきた。だから日本の文化に対する興味や同意についてはかなり思い入れと思い込みがある。筆者いとうせいこうもいかなる意識の変遷があったのかは知らないけれど、ここ最近の日本文化へのコミットぶりについてはかなり強いように思う(同傾向としては南原清隆とかね)。てなわけで、本作はそういう人にとってはかなり面白い内容であるといえよう。と、他人事っぽく書いてみたが、ようは自分が相当に楽しんだんだよ、ということである。
個々のエピソードで描かれる職人の仕事に対する意識のありようはどれもかっこよく、自分もこうありたいものよと思うのだが、付け焼刃じゃあなかなかああはいかないねぇ。
最近、人の話を聞くということに対しても意識的に取り組まないといけないなぁと思っていたこともあって、インタビュー文のありかたについてもかなり参考になった。まあ、根本的な部分で自分は他人に興味がないってのが致命的なんだけれど(ダメジャン)。
それにしても手ぬぐい。うらやましいなぁ。
職人ワザ! (新潮文庫 い 39-5)
著者:いとう せいこう |
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