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2008年2月12日 (火)

夜の静寂に

キャラクター紹介から物語をスタートしなくていい分、この物語自体を展開しやすいのだろう。ややスラップスティックぎみの展開が楽しい。まあ殺人事件を楽しいというのもアレだが、あれあれという物語はこびを堪能することができる小説であるといえよう。1作目同様、本格推理としては弱いのだけれど、基本的な謎と伏線の提示は前半でされており、ミステリーとしての誠実さは高い。まあ、でも伏線が描かれた時点で物語の核となる謎の真相がバレバレで、そういう面でいえばミステリー小説としての甘さはないわけではない。しかし、この小説はあくまでも昔の田舎町のドタバタした殺人事件の顛末を追うタイプの作風なのであって、だから、仮に謎が判ってしまっていても問題はない、と自分は思うのであった。

云い換えると、主人公の兄妹とそのまわりの人々というキャラクター主導型の小説であり、だから彼らが活き活きと描けていればそれでこの作品の目的は達成できている。ということなのだ。
と、もったいぶって書いてみたが、単純に面白いってことを云いたかっただけなのである。

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