ARIA(11)
いつものとおりの物語。と思いつつ実はけっこうターニングポイント的な巻であった。これまで謎だったアリスのシングル問題しかり、灯里とケットシーとの関係しかり、いままでと同じではない=大人への変化=モラトリアム期のおわり、を描いている。つまり、物語としての終着点に向けて動き出したということである。
この物語がどこで終わるのかは判らない。3人が一人前のウンディーネになって終わる。新たな3女神と云われるようになって終わる。灯里の元に次の世代の見習いが来て終わる。どれも想定され得るし、どれでもいいようにも思う。いずれにせよ、きれいに着地してほしいなぁ、と思う次第。
ところで、この巻。絵柄が若干変わったように思えた。具体的にはまつげの描きこみ方などが、今までよりしっかり濃厚になっているように思う。昔のを読みかえしていないので、勘違いかもしれないけれど。
さらに。実際にヴェネツィアに行ってみたが、ウンディーネさんはいませんでした。むさいオヤジ船頭ばかりなり。当たり前か(笑)。
ARIA(11) (BLADE COMICS) 著者:天野こずえ |
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