東京大学応援部物語
個人的にはどうしても楽しめなかった。というのも、やはり時代錯誤的全体主義による応援部というシステムが、自分のスタイルである超個人主義とは真逆であり、感覚/感情/観念として絶対に受け入れられないからだと思う。もちろん文中にもその点に関する問題提起は幾度となく繰り返され、また登場する人物達もそれに悩んでいるのだということは読み取れる。故に理屈としてはその必然、あるいは必要悪としての存在である事は十分理解できる。しかし、そういうもんだろうなと思っても、それを受け入れられるかどうかは別である。
というわけで、この人たちヘンだよ。という意識が前面に出てしまって、読んでいても楽しくなかったのであった。結局、自分との相性の悪い本であったというしかない。うーん、なんとも残念である。
東京大学応援部物語 (新潮文庫 さ 53-4) 著者:最相 葉月 |
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