有頂天家族
面白き事は良き事なり。まさに至言!
(さほどに読んでいるわけでもないのだけれど)森見作品の中ではもっともファンタジー色が強く、またもっともDT色が薄い作品である。なんたって、狸と天狗と人間のお話だもんよ。そら、そうなるわな。
ここで描かれるのは家族の物語である。スラップスティックコメディではあるけれど、根底にある家族のつながり(生きていても死んでいても、だ)がしっかり描かれているため、単にバカバカしいだけではない読後感がある。
特に最終章に向けての大暴走的ドタバタ劇は、森見ならでは。大笑い。
実のところ、あまりにももったいなくて章を読むごとに、別の本をサンドイッチ読みしちゃったのだけれど、この本に関しては一気呵成に読む事をお勧めする。と書くまでもないか。
次巻が楽しみである。
有頂天家族 著者:森見 登美彦 |
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