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2007年9月 9日 (日)

めいたん

ガガガってやっぱりヘンだ。

メイドと探偵の国である英国のフィクションを換骨奪胎し構造解体再構成した基本設定については、自分としては面白いなぁと思った(特に名探偵産業の構造悪について)わけだが、それが物語の根幹には関わっていない。もう少し、主人公がメイドであることと探偵であることのアンビバレンツなありようについて踏み込んでもらってもよいのではないかと思ったのだが。
また、作者自身遊んでいると書いているSF引用や新撰組引用についても、誤解された文化の表出として面白くはあるのに、物語に真剣に絡んではない。通り一遍のパロディ的なポジションでしかなく、もったいないと思うのだ。

しかし、それでも面白みとしてのフックはある。
それを台無しにしているのが、キャラクターの性格付けのアンバランスさであろう。もう少し確固たる孤高性(造語)を持った存在であったらよかったのに。それをぶち壊しているのが毎朝の訓練のバカバカしさである。
そして、あからさまな性的行為をあからさまに書いてしまう安易な読者迎合も違うのではないかと思う。いや、正しくは読者はモロを求めているのではなく、寸止めに萌えシロを見出したいと思っているのではないか? ガガガ文庫はどうもそこらへん、何でもありすぎなのが逆に違うと思うのだが、それって自分だけが感じているのだろうか。

ともあれ、探偵もメイドもストイシズムを重視するギミックである。本作はその点において誤解していると思うのであった。

あ、普通の感想としては推理モノとして謎の提示も解決の方法も甘いんじゃないの? といったところであろうか。

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