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2007年9月16日 (日)

武士道シックスティーン

スポーツ青春小説として実に王道。王道というのは面白いからこそ王道なのである。青春小説って手垢のついた表現は本当にしたくないんだけれど、しかたがない。レッテルで面白さが増減するわけでもないし。

さて。

本書。面白いなと思ったのは主人公が、いわゆるリアルな女子校生ではないということだろうか。武蔵に傾倒しかなりヘンクツな問題児であったり、へらへら飄々と剣道を楽しんでいるおきらく娘であったり、マンガの登場人物くらいのカリカチュアライズがされている。そう、これは文章で書かれたマンガなんだろうなぁ、というのが読後の率直な感想であった。
活字マンガといえば、当然ライトノベルというジャンルを意識せざるを得ないのだが、では、本作はライトノベルなのかというと、それは断じて違う。でも何故そう思ったのか自問自答してみた。例えば超能力とか妖魔とか異世界とかそういうSF的な要素がないからかもしれないし、読者と作者の共有情報が閉じていないせいかもしれないし、しかしそれが本質的な違いではない。そう思う。もちろん、それだけではなく文体や構成といったテクニカルな点もあるのだろうし、結局のところこれはライトノベルとジュブナイルの関係とも相まって、もっとじっくり考えないとわからなように思う。そしてそんな時間があるなら、本を読むほうにあてるよなぁ、とも思う。というわけで、この件については問題提起まで。

ところで、ラストを読んで、一番先に念頭に浮かんだのは「帯ギュ!」であった。たぶん、そういう人は多いのではなかろうか。同じスポーツを続けていれば、離れていてもつながっている。それがときに同士であったり、またライバルであったりと立場は変わりながらも、つながっている。そうやって成長していく。そんな終わりだけど終わらない物語という筆の置き方が、ああ、同じだ。と思わせたのだった。そんな開かれた終わりが清々しさにつながっている。読んでよかったな、と思わせる。

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