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2007年8月14日 (火)

ブレスレス・ハンター(3)

もう少し続くのかと思ったが3巻で完結である。
「一気呵成に怒涛のクライマックス」というよりは、「え? これがラスト?」というやや拍子抜け的な感は否めず、なんとなく打ち切りのような雰囲気を感じずにはいられなかった。でも、まあそれはそれで終わり方のひとつではある。話自体放りっぱなしではなく、それなりに結末を用意しているし、そういう話だったのだと思うだけである。

結局、ブレスレスの謎については明確な答えはなく、仮設のひとつとして語られるだけであったが、おそらくは真実を導き出すのは難しいテーマなので(ヘンに因果関係を確定することで陳腐なものになる可能性が高いから)、逆に現象があって収束した、とだけ語ることにしたのは正解だろうと思う。
読んでいて思ったのは、そして特に最終巻で明らかになったものを読むかぎりでは、自分は「これって『555』だよな」ということである。ブレスレス=オルフェノク、幻銃=555システム。ストーリー的にも555もまたオルフェノクであったという展開は、まんま置換できる。元々、そんなに珍しくはないものなので、真似とは思わないが、もう少し違った味付けであってもよかったのではないかと思う。

ともあれ、終わりを急いだことによる書ききれなかったエピソードや展開はかなりあるように思う。自意識過剰な青臭い主張が飛び交うライトノベルとして結構楽しんでいたとこともあり、勿体なかったなぁ、と思う次第である。

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