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2007年7月 9日 (月)

ラルΩグラド(2)

まあまあ面白い。でもよりジャンプ的だなぁ、と。友情・努力・勝利という構図もそのとおりなのだが、ゲームシステム的というか、メディアミックス展開への色気がみえみえというか。まあ、それでも面白ければいいんだけど、目下のところ作画の魅力に頼りきっているのは否めないだろう。

脚本があまりよくないのだ。世界を構築することの意味に無自覚すぎるように思う。中盤あたりに「この星の生物云々」という科白があったが、はて? この物語において世界=星のひとつという概念が提示されていただろうか、と引っかかってしまった。きちんと読み返していないのでもし間違っていたのならゴメンナサイなのだが、そのような、例えば世界観や宗教観などを住人はどう捉えているのかということを意識的に制御するということが、実は非常に重要なのだ。そこらへんがルーズだと、借物の設定という印象になってしまうのだと思う。

まあ、相変わらずのキョニウLOVEな絵は個人的には大歓迎なので、愉しかったといえばそのとおりなのだけれど、物語的にも満足させてほしいなぁ、とも思う。

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