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2007年7月 3日 (火)

マリア様がみてる フレームオブマインド

ごきげんよう。

短編集。しかもいつものメンバーではない、(こう云っちゃなんだけど)その他大勢の人々にフォーカスした掌編は、匿名性が強く(逆に云えばキャラクター性に寄らない)、故に物語そのものを読ませる仕掛けとなる。

そのことが、この物語がライト百合小説であることを浮き彫りにするのだ。まあ、ライト百合という云い方をすると、アレだが、つまり昔からある、同性だからこそ成立しうる友情と純愛の入り交じった精神的な情愛を描くつまりは少女小説だ。もちろん、今の時代に書かれているが故のヘンなリアリズムが入り込んできているのだが、それがかえって違和感を生むくらいに古風な物語なのである。まあ、そこらへんのことはいずれあらためて。

ちなみに自分としては「温室の妖精」のエピソードが一番好きですなぁ。

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