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2007年7月30日 (月)

ストームブレイカー

これは海外におけるライトノベルということでいいのかな? ジュブナイルという程、教養的ではなく(いい意味で)安直なエンタテイメントに徹しているという点において比較比類するならば、そして、作者と読者が同世代的な、視点/知的水準/共時性を持つ作品という観点からいっても、ライトノベルということになるのだろう。

ただし、まあ、甘いんだよね。つくりが。ガジェットの設定しかり、物語の展開しかり、どうにも詰めが甘い。子供だましというかね。子供向けがダメなんじゃなく、誰向けであっても同じで、すべからく納得できるつくりこみが欲しかった。神は細部に宿るじゃないけれど、細かいところで雑だと読んでいてもどこかうそ臭さがでてしまうのだ。(特に感じたのは金属を溶かすクリーム。あまりにも現実離れしすぎでご都合主義的だと思う)

日本のライトノベルとの差異についてだが、日本のそれはヘンに内省的で屈託していることが多いのだけれど(だからセカイ系などの得意なジャンルが構築されたりもするのだが)、この作品は本当に無邪気というか悩みがないというか、そこらへんの違いはちょっと面白いなぁと思うのだった。これはもしかしたらマンガの進化系統に準じているのかもしれない。

あとは、作者がいけないのか訳者がいけないのかわからないけれど、文章がヘタだね。あまり追求はしないけれど、もう少し構成を考えてもよかったのではなかろうか。

と、とりあえずネガティブな感想を書き連ねてはみたが、気軽な娯楽としてはそこそこに読めたので、次回作も読んでしまうのだろうなぁと思う。

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