酒のほそ道(21)
酒飲みだからといって、酔えればいいってモンでもない。さりとて酒が美味ければいいだけでも不満足。やはりそれなりのシチュエーション、環境で飲みたい。別に小ぎれいな場所である必要はない。オシャレな店も好きだし、逆に場末の立ち飲みや路上机も好きだ。ようは雰囲気なのである。
自分にとって酒を飲むということは、確かに美味しいからという理由がもっとも大きいとしても、何%かは、大人プレイを愉しんでいるという面があると自覚している。こういう店もこなせる“おっとな~”な自分に酔う。そういう感覚である。
だからこそ、単に酔えればいいような飲み方はしないし、無意味にはしご酒もしない。だってそれはかっこ悪いから。
本作が語る酒との付き合いは、だから、半分納得かつ共鳴しつつ、でも違うだろ? と思うところもまたあるのである。だから楽しい。
普通の酒飲みってどういうつもりで飲んでいるんだろうなぁ。
まあ、読んでいて酒が飲みたくなる誘惑にかられるということだけは、確かでしょ。それって賛辞だよね?
酒のほそ道 21 (21) 著者:ラズウェル細木 |
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