闇の守り人
まずはじめに感じたのは、前作よりもとっつきがいいなぁということだろうか。おそらく主人公が馴染みの分、物語に入りやすいという理屈は納得しやすいが、それだけでもないような気がする。
語り口の上手さ。なのだろう。まだ導入部なのかなぁと思っていたら半分くらい話が進んでいたのには驚いた。中味がない、というのではない。物語の展開がスムーズでしかも面白いせいで、感覚で捉えられた以上に話が進んでいたということなのだ。それだけリーダビリティが高いということだ。まあ、物語自体シンプルな構造なので、飲み込みやすいということもあるのだが。
闇の守り人の謎については、半ば予想どおりであり、その決着もまあ予想のつく範囲であった。これはバルサが故郷を訪れた理由を語った時点でこうなると推測ができるだろう。だから、やはりこの物語は語り口の「ものがたり」であるということだ。
自分としては前作よりも好きなのだが、それは「逃げ」ではなく「追い」のスタンスで話が進んでいくせいだと思う。
| 闇の守り人 (新潮文庫 う 18-3) 著者:上橋 菜穂子 |
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