とめはねっ!(1)
とりあえず、舞台が鎌倉ちゅーことだけで、ワンランクアップ。ビバ鎌倉!である。(といいつつ、鎌倉の高校イコール七里浜高がモデルというのも、絵づら的には納得することはするが、しかし、ちょっとありがち過ぎで芸がないのでは(スラムダンクしかり)と思わないでもないが、まあいいや)
自分自身、ここ数年、筆字書きに対してはけっこう興味があって、たまに筆を持ったりもする、そして「う○ち」とか「酔いどれ」とか「モー○ング娘。」だとか、腰抜けな言葉を紙に描いては愉しんでいたりするわけだが、そういうお遊び的な「書」っていいじゃないですか。
まあ、遊び字は自由で楽しいという言は、裏返せば書の基本ができていないことへの云い訳でもあるのだけれど、素人としてはあくまでも遊びの範疇なので、そんな程度でもいいさとも思っていたりする。
といいつつ、きちんとした字を書きたいなあと思う気持ちもあって、「道」的な精神論にならない程度に技術を磨くのはアリだよなぁ、と思うのだった。世の中も最近、書に対してスポットがあたり出していて、まさに今、旬!のマイナージャンルだよねぇ。マイナーっていえちゃうとことがなんともはや、だが。
今回の学園マンガとしては、ウォーターボーイズ系列のマイナージャンルスポ根系青春群像劇コメディ(相変わらず長い名称だ)であり、そういうジャンルに愛を感じる自分としては非常に楽しみなのである。
河合克敏のよさは、サークル活動の日常が楽しげである点である。帯ギュのときも、試合よりも文化祭などでのワイワイとしたバカっぽい学生ノリの遊び風景のほうが面白かったしね。そういう意味で、モンキーターンももちろん面白かったし楽しんで読んでもいたが、しかし、やはりもっとも「作家の資質が活きる」のは学園モノであろう。と、今回読んであらためて感じた次第である。
といいつつ、正直なところ河合克敏はスロースターターな作家でもあり、キャラをつかんで話にドライブがかかるまでに若干の時間がかかるのも事実。だから、今回の1巻では、それなりに面白いものの、顔見せ興行的な印象もあって、個々のキャラ立ちにまでは至っていない。もっとも、その予感はあって、例えば顧問の先生や、審査員のジーサンなどは、今後、キーパーソンになりそうな予感はある。同様にキャラが不安定で筆が走っていないところもあって、書き慣れていくまでにもう少し時間をください、ということなのかもしれない。
いずれにせよ、相変わらずいいネタをチョイスする河合センセイ。今回も期待しています。
ところで、柔道部の3バカ登場にはホロリ。
とめはねっ! 1 (1) 著者:河合 克敏 |
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