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2007年4月 5日 (木)

新本格魔法少女りすか(3)

物語も佳境。全体を通しての謎(秘匿された設定)の真相についてもほぼ明らかにされ、いよいよクライマックスに向けての熱膨張を開始したといったところだろうか。それにしても主人公達に対する仕打ちはひどいなぁ、西尾維新。小学生を磔かい? もっともそんな殺伐さが心地いいんだけどさ。

しかし、新書サイズのミステリーレーベルから発刊されているから、一応は(多分、広義の)推理小説として自分は認知しているのだけれど、それにしてもライトノベルとはどこが違うのだろうか、と疑問はあるのだ。まあ、厳密にとらえれば、だ。ミステリーとライトノベルは同一のレベルでのカテゴライズをすべきものではないということは承知の上。ミステリーは「ジャンル」であり、ライトノベルは「対象」であるという本質からすれば、別にライトノベルのミステリー(あるいはミステリーのライトノベル)というものは成立する。現にそういう小説も多く発刊されている。

が、「ジャンル」として、あるいは「モチーフ選択」としてのライトノベルという考え方も一方ではあり、例えば、超人バトルであったり、DTラブコメであったり、そういう物語の形而上的な本質論としての区分けというものもある。ミステリーが手法であるとともに作品の本質としてある場合があるのと同様に、だ。

「りすか」についていえば、確かに謎(困難な状況でもいいが)の提示とその論理的解決という目線で捉えれば確かにミステリーではある。しかし、より作品の本質を問えば、むしろ、特定のワンアンドオンリーの特殊能力を持った超人たちのパワーゲームというジョジョ的設定ではなかろうか。少なくとも現時点まで読むかぎりでは、そちらの設定がより作品の核を云い表しているように思う。

まあ、だからどうなのよ、ライトノベルでもミステリーでも、面白ければいんじゃね? というものまた正しい見識である。単にちょっと思ったんだけどね的疑問なので、結論がほしいわけでもない。
いずれにせよ、次巻完結の時点ですべからく考察することになるのだろう(しないかもしれないけれど)。

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