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2007年4月20日 (金)

世界の中心、針山さん(2)

前巻に比べると若干のパワーダウンがあるように思った。今回は戦隊ヒーローと悪役下っ端戦闘員のモチーフがかなりのウェイトを占めている。もちろんつまらなくはないのだけれど、ただスカッとするような話ではなく、自らのアイデンティティの確認というストーリー展開であったがために読んでいてヌケの悪さを感じてしまった。

ま、作家の特質である、(一見矛盾しているようだが)殺伐とした爽快感とハッピーエンドの大団円は、今回もしっかりキープしていて、そういう意味では読んで損なし安全牌の作品ではある。

少しずつキャラクターが固定化されていって普通だけどヘンな街、という舞台も出来上がりつつあるので、いずれ主役は人から場になっていくのかなぁ。とそれはそれで期待する。

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