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2007年2月15日 (木)

狼と香辛料(4)

4作目ともなれば、書き手も読み手も安定してきており、安心して楽しむことができるというものであろう。剣の登場しない、商売業界が舞台となる異世界ファンタジーであるが、よくこれほどにネタのバリエーションがあるものだなぁと感心する。今回は、契約内容にかかる違法不当な要求への組織対応といったところだろうか。これまでが主人公ロレンスに直接降りかかってきた困難とその解決というパターンだったのだが、今回はトリックスターというかトラブルシューターというかそういう役割となっており、婉曲的に主人公の商人としての成長が現われているとみるのはうがちすぎだろうか。

そんな横軸に対して、ヒロイン(?)ホロとロレンスの関係という縦軸は相変わらず、チビチビと近づいていくような、いかないような、という微妙な仲で、それがよいと云えばよいし、しかしじれったいといえばじれったい。お互い搦め手会話だからねぇ。

作者が考えている最終的な物語の終着点は(希望的観測はできるし、順当な落としどころのセオリーも想定できるが)まだ見えないが、大きな流れとしては起承転結としては承も中盤には来ているあたりだろう。そろそろ大きな動きが出てもいいのではなかろうか。もっとも、本作で終了となっても、それはそれで成立しているような気もする。

次の展開が楽しみではある。

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『狼と香辛料 (4)』作者: 支倉 凍砂出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/02メディア: 文庫 『狼と香辛料』、今回は小さな村が舞台で、ロレンス自身はあまり大がかりな商取引はありません。やはり、同じスキームを繰り返すと面白みがなくなりますからね。商人らしい情報戦を行いつつ、今回は商人の知恵と交渉力を使って、村と自らを救うというお話。 ロレンスとホロの仲も微妙な感じで、なんともかんとも。 ★★★★ ... [続きを読む]

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