オイレンシュピーゲル(1)
自分=基本的に、フェティッシュ/ビザール→SFスーツと呼称。いわゆるキャットスーツともいうね。が、好きなわけで。とりあえず、その絵づらに萌えておけ的な部分はある。もちろん、直接的なイラストという意味だけではなく、文章で描かれた絵づらも含めて。
改造戦闘少女という設定に対する吸引力=万民が持つものであるという前提。そういう読者に対するサービスを前提とした物語。そのサービスを成立させるため、勤労児童という設定×大衆支持を得るための方便=世界観のエクスキューズを構築。と。それは作中の方便ではあるが、メタ的に読者に対するほう便にもなっているわけ。
ところで、全体の設定としては、機械化人間、文化コンタミ都市、エスピオーナージ的サイバーアクション、というわけで、単純に云いきってしまえば士郎正宗のエピゴーネンであり、それを、ライトノベル的装飾を施して、プレゼンスされた、と。面白きゃいいっさね。とは思う。
それにしてもこの文体は読みにくい。自分は表現方法に関しては意外とコンサバで、書き手の作為を不必要に意識させない文章のほうが好きなのである。まあ、この文体が奏でる意図についてはわかるのだけれど、だからといってさくっと読みやすくなるもんでもないし。読みにくさが、ストーリーを追いにくくしているかなぁ。と思った。
まあシリーズとして続くわけだし、身体が慣れれば読みやすくなるのかなぁ。
全然関係ないけれど、シュピーゲルって云われると自分的には「キャプテンウルトラ」か「のだめ」をどうしても頭に浮かんでしまっていかん。
オイレンシュピーゲル 1 (1) 著者:冲方 丁 |
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