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2007年1月24日 (水)

へうげもの(4)

連載途中なので、簡単に。

相変わらず面白い。いよいよもって戦ぶる物語から数寄者への変化をとげる主人公、古田織部(名前も変わったし)。その生き様かっちょえーのである。変人だけどね。直球の物欲やほのぼのとした夫婦愛にはにゃとする読者(自分)であった。今回、笑いに対する感覚(そのものに対して笑うのではなく、一歩引いて構造に対して笑う)が描かれていて、面白かったですね。そうそう、そうなんだよ、って感じ。

作中に描かれる明智や徳川が、実に実直で誠実なのだが、しかし、魅力が感じられない人物になっているのがまた面白い。生真面目で野暮なんだよね、つまり。まあそういうふうに描いているからなんだけれど、実際、かつてはそういう人物こそが理想的であったのに、いまや破天荒上等だからねぇ。逆転しているよねぇ。

というわけで、次巻は夏。待てん!

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