吉田電車
一見、ぶっきらぼうでバンカラな文体で書かれた紀行文(奇行文か?)でありながら、実はかなり小心者のぼやき的随筆なのであった。適度なボリュームで、読んでいてなんとなく小気味よい感じが心地よい。これが何巻も続いたりするとマンネリで飽きてしまう気もするが、1冊完結というのは簡潔でよいですなぁ。
個々中味について感想するようなものでもないので、とりあえずは、普通に面白かったぞ。とだけでまとめたいのだが、そうそう!そうなのよ! と思った点が2か所だけあるのでそこに触れておく。
ひとつは、観光地などにあるアイツ、記念写真のためのアレの呼びかただ。世間的には「顔はめ」派と「顔出し」派に分かれており、どうやら「顔はめ」派の方が主流っぽいのである。んがしかし、吉田戦車は「顔出し」派。よし、同志なり! まあそれだけの話しだがな。
もうひとつは、Tシャツについてだ。かつてのTコレクターとして、妙にファンシーキャラデザインであったり変にカッコよさげデザインであったりするTシャツは「違う」という気持ちがある。もっとシンプルに既存のシンボルなどをそのまま活かしてくれよ。と思っていたのだが、吉田戦車もそういう考えであるらしい。よし、同志なり!! まあしかし風香(「よつばと!」の)なみなセンスだがな。
以上だ!
吉田電車 著者:吉田 戦車 |
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