「指紋の神様」の事件簿
一般論ではあるが。かつて専門家だった高齢の者が書く文って、専門外の部分についてきちんとした知識も曖昧なまま独りよがりの思いを熱弁してしまうことが往々にしてある。本作も冒頭前文に、そんな傾向があって、「あ、失敗したかなぁ」と思ったものだが、本文では指紋鑑識に関する様々を端的な文で紹介していく。面白い。自分としては、もっと事件簿的な内容が混ざってきてもよかったように感じたが、これはこれで悪くはない。
以前、韓国でコインロッカーを使用したとき、指紋認証形式だったのでちょっと新鮮だったのとともに、機械的認識のシステムに若干の不安を感じたりしたものだが、問題がないからこそリリースされているのだろうし、なにより「SF、来たか!」みたいなワクワク感が楽しかった思い出がある。
日本では、とりあえず、PCや玄関の認証システムから普及していくのかなぁ。
「指紋の神様」の事件簿 著者:塚本 宇兵 |
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