超鋼女セーラ
ものすごいベタで王道な(?)ライトノベルで、正直読後になにも残らないタイプのエンタテイメントではある。しかし。だから。ツボを見事に突かれたというべきなのだろう。はい、本気で楽しんでしまいました。いや、マジで面白かったんですよ。
ロボ娘と人間男子との純愛にキュン、ロボ娘同士のライバル的友情にキュン、ロボ娘に心があるのかというSF的命題にキュン、と確実に押えるべきところを押さえてきているのだ。読み手はそのレールの上を走っていけばいいだけなのだ。オリジナリティがないじゃんとか、タイトルが駄洒落じゃんとか、そういううがった見かたは必要なし。ただ純粋に楽しめるということも重要なんですよね、たまにはね。
たぶん、ここしばらくひねた邪気だらけの本ばかり読んでいたので、こういう単純明快なストーリーに見事にシンクロしただけなのかもしれないし、イラスト加点が多分にあったのかもしれない。読み時期によってはダメ出ししている可能性だって十分あっただろう。しかし、今、このときに読んで自分はよかったなぁ、と思うのであった。
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超鋼女セーラ 著者:寺田 とものり |
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