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2006年10月 3日 (火)

The MANZAI (1)・(2)

活き活きとしていて面白かった。マンザイという話芸を文章で表現しようとすると、なにかしらの無理があるのだけれど、本作については、比較的上手く処理されているように思った。もっともマンザイ自体を直接に表現しているのはワンシーンしかなく、あとは日常の会話でのボケとツッコミ。これが軽妙でよろしいんだな。シリアスな場面なのにボケてしまう有様が愛おしいぞコノヤロー(笑)。
笑わせるための場、舞台上での芸を描く場合、「ここは面白いシーン」であるという前提のせいでハードルが高くなってしまい、なかなか笑えないことが往々にしてあるのだが、本作ではそこらへんを上手く回避しているな、と思うのだった。2作目に至っては、本来ハイライトとなるべき舞台のシーンをばっさりカットしているしね。そのため、この作品が描くべき、描こうとしている、少年少女の健やかなる成長の物語になっていると思うのだ。いいね。

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