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2006年10月 4日 (水)

マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵

インターポールが重い腰をあげたな・・・(byルパン)

話が大きく動き出しやがった。いや、いい加減動き出さないとダメでしょうみたいなところまできてたからね。溜飲は下がったっす。でも。進展はしたけれど、解決は全然してねー。とんでもなくヒキまくり。まさに! 寸止め海峡! もう早く、早く、次をくれぃ。頼む、早くぅ! はぁ、はぁ。。。 と祐巳ジャンキーっぷりを脳内発揮する自分なのでありましたとさ。

と、バカっぽい感想を書いてみたが、気持ち的にはそんな感じです。端的にはド直球のライト百合小説なんですが、しかしそんな表面的な萌え要素がいいんじゃなくて、自分にとっての「マリ見て」とは、これまで何度も繰り返し云ってきてはいるが、(エロティシズムとは関係ない)姉妹愛や友情の関係性のよさにあるのですよ。簡単な言葉に置き換えれば「お互いを想いやる心」であり、故に生まれる「信頼関係」であるわけね。
今回は一番の懸案事項である<祐巳×瞳子>だけではなく<瞳子×乃梨子>や<乃梨子×志摩子>、<瞳子×部長>、さらに<祐巳×優>といった、今まで秘められていた様々な想いが交錯し、話は否応もなく盛り上がっている。表面的な(同人誌的な、か?)誰と誰をくっつけて、というような茶化し的な遊びではなく、もっと、こうなんというか、それぞれがいろいろと想いを抱えながらも相手を如何に思いやるかといういう切なさ、愛おしさ。それに読む側も感化されてしまうというわけだ。それを萌えと云うんだよ、といえばそのとおりだけど、つまりは、手垢のついた安っぽい「萌え」という言葉で括って欲しくないんだよ。と。まあそれすら勝手な言い分だね。

しかし、ドリルの抱える闇って結構深いものだったんだなぁ。「マリ見て」って結構、そんなことで悩んでるんかい、みたいな肩透かしがあるけれど、今回はかなりシリアスだったね。深刻であればあるほど、クライマックスが近い予感もある。早く大団円を読みたいような、読みたくないような、今はそんな気分ですね。

それにしても暴走超特急の由乃さんは往時の面影は1ミリも無くなっちまったなぁ。でも、今のキャラのほうが好きなんだけどさっ。

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著者:今野 緒雪
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