世界は悪魔で満ちている?(2)
うーん、やっぱりなんか憎めないなぁ。どうしようもなくバカバカしい話なんだけど、己の怒りを誘わない。ジャンクフード? B級駄菓子? そんな感じ。ってどんな感じよ!?
多分、文体が小説の文体ではないのだ。登場人物に対して過度の感情移入を許さない、神の主観による文体なのだ。神の視点でなく、主観。ここ重要。試験に出るから記しつけとけよ。ハイ、先生。いや、そうじゃなくて。神イコール作者が、バカ話(ピンの漫談といってもいい)をしている。だからボケのボケたおしもあれば、かぎりなくツッコミつづけたりも自由自在。話を進めるというよりも、刹那的なウケをいかに表現するかに注力している。そんな感じ。
でもって。それってすごく自分の感覚に近いんですな。だから自分としては、バカエッセイ風のあとがきが一番ウケたんだけど、それって不本意かしら。とかね。
客観的には、好き嫌いがはっきりする(多分2:8くらい? もっと?)作品だし、小説として未成熟(青い果実ねっ、キャ~)であることも事実。でもライトノベルとしてはそれすらも許容するのではないか? 人によってはね。というわけで、益体もなくどうしようもないダメ話ではあるが、なんかいいんだなぁ、と思わざるを得ん。とそーゆーことだ。
世界は悪魔で満ちている?〈2〉 著者:相原 あきら |
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