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2006年10月14日 (土)

世界は悪魔で満ちている?(2)

うーん、やっぱりなんか憎めないなぁ。どうしようもなくバカバカしい話なんだけど、己の怒りを誘わない。ジャンクフード? B級駄菓子? そんな感じ。ってどんな感じよ!?

多分、文体が小説の文体ではないのだ。登場人物に対して過度の感情移入を許さない、神の主観による文体なのだ。神の視点でなく、主観。ここ重要。試験に出るから記しつけとけよ。ハイ、先生。いや、そうじゃなくて。神イコール作者が、バカ話(ピンの漫談といってもいい)をしている。だからボケのボケたおしもあれば、かぎりなくツッコミつづけたりも自由自在。話を進めるというよりも、刹那的なウケをいかに表現するかに注力している。そんな感じ。

でもって。それってすごく自分の感覚に近いんですな。だから自分としては、バカエッセイ風のあとがきが一番ウケたんだけど、それって不本意かしら。とかね。

客観的には、好き嫌いがはっきりする(多分2:8くらい? もっと?)作品だし、小説として未成熟(青い果実ねっ、キャ~)であることも事実。でもライトノベルとしてはそれすらも許容するのではないか? 人によってはね。というわけで、益体もなくどうしようもないダメ話ではあるが、なんかいいんだなぁ、と思わざるを得ん。とそーゆーことだ。

世界は悪魔で満ちている?〈2〉 Book 世界は悪魔で満ちている?〈2〉

著者:相原 あきら
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『世界は悪魔で満ちている?〈2〉』作者: 相原 あきら出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/10メディア: 文庫 まさかとは思ったが、やっぱり出ました。2巻。しかも、買ってしまいました。怖いもの見たさに。 あいかわらず、脳内文章垂れ流しみたいだが、少しそれが直ってきていて、それはそれで、持ち味を殺していないか!? とか思ったり。それとも私が馴れてしまっただけなのか。 ストーリーもしょうもなくて、まあ、なんで読んじゃったんだろう、ってところですが、でも、3が出たら、それ... [続きを読む]

受信: 2006年10月28日 (土) 23時49分

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