りえちゃんとマーおじさん
だーいしーっぱーいっ!
空腹時に読んじゃったんですわ。いやもう辛いのなんのって、口ん中、唾液でだらだらですよ。中華料理好きとしてはたまらないでしょ? 美味い中華が食いたいなぁ。美味い紹興酒で心地よく酔いたいなぁ。とにかく、腹の減るお話であるということですよ。
もちろん、それだけじゃあなくて、ストーリーとしても、どこかほのぼのとしていつつも適度な意地悪が混ざり合っている、粋な感覚は南条作品の真骨頂。一言で云えば仙人譚の持つのどかさ、牧歌的な(?)雰囲気ということなんでしょう。
クライマックスのスラップスティック的な大騒ぎも楽しく、大団円の大宴会はひたすらに美味しそう。見事でもありちょっとだけ寂しかったのは、すとんと幕を閉じてしまう潔い終わりかたで、もう少しカーテンコール的に、さよならの気分を味あわせて欲しかった気がするのだけれど、まあそれもちょっとあざといし、このくらいのあっさりした終わりかたのほうがよかったのかなぁ。
ともあれ、不思議なお話好き、中華料理好き、は絶対に読むべし。ですね。ああ、中華食べてぇ~!
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りえちゃんとマーおじさん 著者:南條 竹則 |
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