トランスルーセント 彼女は半透明(4)
話としては相変わらず面白い。ちゅーかまだ幼い二人(あるいは三人)の恋模様が胸ギュン系だよね。
というのが全体的な感想だけど、重箱隅的ツッコミとして、やっぱこの作家は絵が上手くないよなぁ、と思う。気持ちに技術が追いついていないというかね(随分と偉そうだな、どうも)。別にだから悪いというわけではなく、それが味でもあるのだけど。
で、ガンダムヲタク的な絵や話の遊びがあまりにも多すぎて、それはさすがにちょっと引く。自分自身ガンダム世代ではあるし、やってみたい気持ちは判るが、パロディでもないのに自分のオリジナルに対して、ファン心理丸出しな作品にしてしまうのって、ちょっと違うんじゃないのかなと思うのです。
閑話休題(?)。しかし透明であるという設定は実にエロティック。というか意図的にそうしているのだろうが、物語のピュア性に対してそれはかなり扇情的でもある。本来並立することのないそのギャップこそが萌点なのかもしれない。透明であることを端的に描くためには裸であることが一番という表現上の理由もあるだろうが、それにしてもしずかは裸であいることが多いのでは? 他人から見えないからといって、中学生がそんな大胆でどうなのよ、と思ったり思わなかったりするし、そんな彼女に裸でしょっちゅう抱きつかれていてもなにも感じていない唯見の鈍感なんだか奥手なんだかバカなんだか、になんだかなぁと思ったり。そんな汚れた自分を振り返ってみたりする。
ま、最後に。当然ではあるが大河内さんのほうがキャラとしてはたってますよねぇ。でも自分が一番好きなのは大河内親衛隊(十把一絡げ)です。
トランスルーセント 4巻―彼女は半透明 (4) 著者:岡本 一広 |
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