マリア様がみてる 仮面のアクトレス
まったくもって、ああイライラするったら! と由乃さんのキレッぷりが実感できるくらいにグダグダな話になってきているというのが実感である。もともと感情の乱高下はあっても基本的にノーテンキな祐巳の繰り広げる学園ユリコメディという楽しみかたをしているわけですが、そして、2年になってからは下級生(つーかドリルだ!)の変化球ラブ光線に全然気がつかない鈍感っぷりにやきもきするという愉しみかたをしているわけですが、しかし! ここ数巻のマイナー続きはさすがにどうなんですか? 引っぱりすぎじゃあないですかね。
ま、ここが祐巳のスールというこの物語における大きな焦点であるのは確かだが、そしてこのままだといくらでもだらだら続いてしまいそうな物語のひとつのクライマックスにしようと(これを描くことによって祥子と祐巳の関係の再確認も行われるわけだ)しているのだろうとは思うが、それにしても長すぎではないでしょうか。
ここまで焼きもきさせられた分、納得できる大団円を用意しておいてくれなきゃ困るよ、いやホント。次回、いよいよ! 決着!? してください。お願いだから。
あ、だからといって本巻がつまらなかったわけじゃあないですよ。
おまけのつっこみその1。由乃と令の第1エピソードだが、これまで多くの冊を重ねてきてはじめて本格的な一人称だったんじゃないのかな? いままでずっと擬似一人称だったのであまり違和感を感じなかったかもしれないけれど。
おまけのつっこみその2。祐巳が祥子に対しての科白。「抱きしめてください」には、作者に対して「確信犯!」と思わずにはいられませんでした。ライトユリ万歳(笑)
マリア様がみてる (仮面のアクトレス) 著者:今野 緒雪 |
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