総統は女子高生
強化服美少女(巨乳)という、これはもういかにも売れセンを狙ったとしか思えないアイディアの、他愛もないバカっ話である。でもなんか憎めないなぁ、という読後感であった。それは主人公3人のポンポンと応酬されるバカな会話が、実にもうなんというか、ノンキでノーテンキで、微笑ましいからだったのではなかろうか。そこにあるのは、多分現実には(多分)ないであろう、幻想にして理想にして妄想の学園生活である。友情(とほんの少しのライトユリ的愛情)が、甘酸っぱく、ステキ。だからだ。多分。
文章力として、ストーリー展開が、飛び交う会話にひきづられていないというのはすごいなと思うのだ。この手の話は会話に気がいってしまうあまりストーリーを描くことが、上手くいかず、あんた何を云いたいの? となってしまうことが多いのだが、そのへんのバランスがいい塩梅で、無理がない。まあ、ストーリー自体がものすごく単純だからということもあるのだろうけれど、そういう見極めは重要だと思うのです。
てなわけで、かなり楽しんでしまったのだが、しかしね~。あのイラストは卑怯だ。というか恥ずかしいっす。萌えじゃなくて、エロでしょ? どうみても。あまりにもあざとくて、それはちょっと引いてしまったとです。いいんだけどね、別に。
総統は女子高生(仮) 著者:舞阪 洸 |
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