ウルトラマン誕生
巨匠監督にしてカルト監督である実相寺氏が語るウルトラマン回顧録、あの頃ボクは若かった。風な内容かと思いきや、意外と実践的でちょっと意表をつかれた感じであった。
もちろん、回顧録的な話ではあるのだけれど、ノウハウについてふんだんに盛り込んだ制作秘話なのである。実相寺監督といえば、半ば強引ともいえる見切れカット割で有名だが、それがスタジオの構造の制約からきているとは思いませんでした。まあ、それだけが理由ではないのだろうけれど、モノを創るってクリエーターの直感と独創だけれはない、理詰めの(あるいはやむにやまれぬ)根拠があるんだなぁ、としみじみ感じさせられました。
そしてやはり愛情なんだなぁ、と、ね。自分を見失いがちな昨今、こんなにも打ち込めることがあることの素晴らしさを思うのでした。
ウルトラマン誕生 著者:実相寺 昭雄 |
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