お留守バンシー
西洋のモンスターたちのほのぼのでノーテンキな生活のドタバタコメディ、となれば思い出されるのはドボチョン一家やアダムズファミリー(これはちょっと違うか)のハンナバーベラ系アニメの一連の系譜であったりする。もちろんストーリー構築や展開上の技法などは、メディア表現上の相違はあるけれど、精神的な部分としてはかなり近しいように思う(でもないか)。
全体的に、良くも悪くもこじんまりとまとまっていて破格さは正直なところないのだけれど、雰囲気が心地よく、読後の幸福感が味わえる。キャラ萌え的に読む人も多かろうとは思うが、個々のキャラクターに対して思い入れをするというよりは、むしろその閉じた世界観を楽しむべき作品だと思いました。
お留守バンシー 著者:小河 正岳 |
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント