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2006年7月13日 (木)

だめあね☆☆ 山からブルマがおりてきた

ちょっと期待が大きすぎたのだろうか。肩透かしだったかなぁ。

ブルマだ水着だなんだと、あからさまな萌えねらいの大バカなネタを暴投してくる強引っぷりは、前巻に引き続きかなり好きなんだけど、ただね、文章が浮ついているような気がする。会話文が必要以上に書かれているというか、ヘンにエクスキューズのために言葉を重ねているというか、そんな感じ。会話でストーリーを進めているというのではなく、単なるオモシロ会話(?)を入れ込んでいるだけなのね。そうではなくて、ストーリーを進めていってほしいんだよなぁ。

バカ小説は事件/事象がひたすら転がっていかないといけないと思うのですよ。例えば、雪山で小さな雪球が転がり落ちるうちにどんどん大きくなり、しまいには林を破壊し、雪崩に至るというような。あるいは、古城の屋根の上でロープ用ロケットを拾おうとして屋根を駆けおりはじめ、しまいには塔をいくつも飛び越していくかのように。そういう雪だるま式にバカ事件が暴走展開していくってのが必要なんだと思うわけです。

そういう展開にならないのは、多分、ライバルありきで「対決!」というフォーマットに枠がはまっちゃったせいではなかろうかと思うのです。そうなっちゃうと意表をついた展開にならないでしょ?
自分としては、くだらないビジネスをはじめて事件が拡大、カタストロフィ、でも大団円。みたいな流れのほうが、だめあねには相応しいと思うのですよ。だから本巻でいえば、人造海岸島の前半部分がベストリーディングポイントであったと思う。

と、いいつつも「だめあね」というアイディア自体は、自分にとってまだキラーコンテンツではあるので、もう少し追います。イラストのプチエロっぷりとあわせて、お姉さんに渦きまくってますから。次回とりあえず期待。

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著者:葛西 伸哉
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