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2006年6月 7日 (水)

負け組ジョシュアのガチンコ5番勝負!

とりあえず第1章のアームレスリングにトライする(そして当然負けまくる)主人公ジョシュアのダメ人間っぷりにヤラレる。人生負け犬のあがきっぷりを単純に笑える人には面白いお笑いドキュメンタリーなのだろうけれど、ダメキャラの自暴自棄でやけっぱちな行動にイタさを感じてしまい笑えない自分としては、どうしても引いちゃうのだった。

が。第3章相撲編から内容はすこぶる変化する。ダメはダメなりに、負けは負けなりに何かを得ていく。そこに書かれているのは、昨日よりは少しだけマシになった主人公であり、つまりは精神の成長の姿であろう。
以降、様々なバカな挑戦を繰り返していくしその動機も様々なのだが、決して自暴自棄からくる行動ではなく、生来の好奇心とチャレンジ魂が正しく働いているせい。と勝手に読み取った。そういった前向きな姿勢にはポジティブな力がある。だから読後感は至極心地よかった。

それにしても、そのような変化が起こった理由が、望むべく定職についたから。というのはちょいと考えさせられるなぁ。結局、夢だけじゃ食えない、食えれば夢も描けるということもんねぇ。

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著者:酒井 泰介,ジョシュア・デイビス
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