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2006年5月19日 (金)

トリックスターズD

注意! 以下の感想には本編中の本質部分を連想させる記述があります。

導入2章分の文体が、前2作とはちょっと違う、ライトノベル的な雰囲気の書きっぷりな印象に変化していて「あれ? 結局そういう感じに伸ばしちゃうの?」と思ったのだが、どうやらそれもまた全編に仕組まれたトリックであるらしい。侮れないなぁ。

というわけで、3章目。事件が起こってからは、いつものトリッキーな文体のミステリに戻りました。しかし、というか、しかも、というか。前2作を(3作目自身も)あからさまに本文中に取り込む力技のメタミステリにしてしまう。もしかして前2作を反故にしてしまうつもりなのか? と思わせる展開なのだ。特に、第2作において1作目での主人公にして語り手である登場人物の大ネタ設定を全然生かしていないため、もしかしてそれは本作(3作目)に至るがための伏線、詐称なのでは、とそこまでかんぐりだしてしまう始末。

ま、事件の結末はメタミステリではありつつも、全設定をキャンセルすることなく、比較的ノーマルに着地している。そして、フーダニットについては、自分の想定の範囲内だったので、作者との知恵比べに関しては今回は引き分けだな(笑)。

Book トリックスターズD

著者:久住 四季
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