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2006年5月24日 (水)

ヨコハマ買い出し紀行(14)

最終巻はまるまるエピローグでしたね。その後の話ばかり。時間の進みかたが早いというか、一話毎に何年経過してるんでしょう。なんか本当はもっとゆっくり話を進めていく予定をだったのに、連載終了が決まったからそれにあわせて駈足にしたかのような気がしないでもない。しかし、別になんの違和感もないってのも不思議。

全編を通じて感じるのは「おだやかな死」。けしてほのぼのハートウォーミングな物語などではない。それはこの物語が人類の終末の物語だから。何故それは起きたのかは結局明かされなかったが、おそらく人類がどこかでミスってしまったせいなのだろうね。なんとなくだが、地球の守護者を気取ったジャイアンがやったくさいが、それはまあ主観的偏見ですよとエクスキューズしておく。 で。そんなアンハッピーな設定であるが、だからといってこの物語が悲しいとかよくないとか、そういうことではないんだよな。夕陽に魅せられるのは純粋に美しいだけじゃあなくて郷愁やらなんやらの勝手な想いがあるから、とそういうことだろう。

とにかく、いつまでも続きそうなのでいつ終わってもよかったマンガだったので、どうやって引き際とするの実は重要だったのだ。だからこのようなタイミングもまた正解だと思う。自分、そういう意味でも黄昏を愛しているのかなぁ。

ところで、アルファさんに限って云えば連載当初の縦長の顔のほうが好きだったんですよ。実はね。

Book ヨコハマ買い出し紀行 14 (14)

著者:芦奈野 ひとし
販売元:講談社
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