こどものじかん(1)
私屋カヲルは、いったいどこに行こうとしているのか。以前の作風ではちょっとお色気な味付けのおバカなコメディ少女マンガのヒトというイメージだったが、久しぶりに読むと、それなりに変化が、ってそりゃトーゼンか。。。
基本的には既存と同じ路線なのだが、本作では「教師と生徒の恋愛感情」「生徒と生徒の恋愛感情」という、かなりアブナい現実的な問題を励起させるような内容になっているのだ。
絵柄が(これは昔からだけど)わりとアキバ系/萌え系なので、今までも純粋な少女マンガ的なヒトではないなぁとは思っていたが、本作は特にそれが顕著に、明らかな作為を感じる。もちろん、それはナイス確信犯ではある。
しかしねー。小学校教師って実際大変だと思うわけですよ。ヘンにませた生徒、ヘンに意識の高い親、すごい閉鎖的社会なので同僚に変人がいたりして、世間の風当たりは強いし、仕事の内容に比較して得られる給料も地位も低いしで、聖職者とは程遠いんだよね。よほどの信念があるか、あるいは真逆によほどの確信犯でないと出来ない仕事だと思うわけですよ。
で、そんなリアリティがなんとなく感じられていて、だから生々しいなぁと思ったのかも。
てなことを云いつつ、ナイスバデな先輩教師にはちょっと(かなり!?)クラクラのぎゅんぎゅんキテマスね。いやマジタァ~イプ(笑)!
あとは、主人公のDT感あふれるリアクションがなんともリアルで、私屋おそるべし、とちょっと思ったっす。以上。
こどものじかん 1 (1) 著者:私屋 カヲル |
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