へうげもの(2)
前巻に続き、もっともエネルギッシュかつパンキッシュで、匂い立つような濃密なカリスマオーラを放つ信長が、カッコイェー! なのだが、しかし、よもやあのような本能寺が待ち受けているとは! 強引きすぎるっすよ、山田さん。早くも3巻を活目して待て状態ですよ。
今回初登場の家康だが、そういう解釈できたかという感じ。姑息で粘こい厭らしさとセコさが今までの自分の家康像だったのだが、そういう見方もあるのねって目鱗。でも好きにはなれないと思った。つまり家康って、勤勉で愚直なニッポン人の象徴なんだね。別にそれは悪いことではない。美徳なのかもしれない。でも、ね。粋じゃあないんだよ。もっとシャレと余裕とお茶目さがないと、ダメでしょ? 男子たるもの。という、いままで家康に感じていた自分とのアンマッチ感がすごく理解できた。
しかし、主人公古田織部。全然蚊帳の外だなぁ。
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へうげもの 2 (2) 著者:山田 芳裕 |
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