キミを救う最初の呪文
読んでいてなんか釈然としないというか、これでいいのか?という疑問が飛び交うというか。。。 作品の出来不出来以前の問題として、自分は、こういう男に都合のいい話、なんのとりえもない男子に何故か献身的な女子が集まってくるという展開の話が、ものごっつうキライなのですだ。それって、男も女もバカにしてるでしょ?
この主人公、人間失格(太宰の)だよね? なんの才もないダメな人間で、そんなダメっぷりが逆に女子の気持ちを惹きつけてしまう、そういうヒモ的設定。そんな主人公の男子に感情移入がまったくできんのです。そしてそういう設定を是とする世間の状況に悲しくなるとです。
コメディと描いてあるがこれはコメディではないでしょう。お約束で展開する深みのないストーリー構成で、笑えない。
まあ、巨乳でロリ顔のトラブルメーカーというヒロインには惹かれる(正直今回は表紙買いでした)が、だからといってそれが免罪符ではないよね。結局のところ、自分とは彼岸の小説なんだなぁ、とつくづく感じたのだった。
魔法の呪文のバカバカしすぎるアホなセンスはけっこう好きなんだけどね。そのセンスをストーリーとしてナンセンスギャグ満載のちょいエロドタバタコメディとして昇華してくれればよかったのになぁ。
キミを救う最初の呪文 著者:須堂 項 |
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コメント
>こういう男に都合のいい話、なんのとりえもない男子に
>何故か献身的な女子が集まってくるという展開の話が、ものごっつうキライ
いや、そういう人は、この手のライトノベルを読んじゃだめでしょ(笑)。駄目な自分を慰めて、夢見るためのモノなんだから。
どうせなら、『侵略する少女と嘘の庭』でも読んで、感想書いて下さい。(私はこれから読みます・・・)
投稿: cherryh | 2006年3月27日 (月) 21時10分
>いや、そういう人は、この手のライトノベルを読んじゃだめでしょ(笑)。
>駄目な自分を慰めて、夢見るためのモノなんだから。
まあ、おっしゃるとおり(笑)
でもね。主人公がもっと純情ならまだマシだったのにさ。
妹に欲情したり、巨乳に欲情したり、ってどうよ? みたいな(笑)
投稿: 管理人 | 2006年3月27日 (月) 22時16分