星の王子さま
実ははじめて読んだのだが、うーん。確かに面白いのだが、時代を超えた名著か、といわれるとちょっと云いすぎなんじゃないの? と思ってしまった(この話を好きな人には悪いとは思うけれど)。
多分それは、世間一般での諸手をあげての永続的なポジティブキャンペーンのせいで、ひねくれた読みかたをしてしまったのかもしれない。もっと冷静な気持ちで読んでいれば感想もまた変わったと思うんだけど、ホントに本との出合いってタイミング的なところってあるからねぇ。
さて、自分が読み取った本作とは、全編に啓示にあふれるアフォリズム文学であると。人生に対する示唆に満ちた寓話であると、そう思った。面白いとは思ったんですよ。ただ、ひねくれてみると、イタイ系キャラの「王子さま」に翻弄される主人公(話者)の物語なんだなぁ。特に前半部。まあ、ピュアとイタイは表裏一体だからね。
一気に読むのではなく、一章ずつかみしめながら読むべき話だと思いました。
星の王子さま 著者:河野 万里子,サン=テグジュペリ |
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント