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2006年3月26日 (日)

ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待

作者自身「鼻行類」にインスパイアされていると書いているとおり、正統派の嘘学本。妖怪が生物として成立するための考察のあれこれについては、実際ワクワクさせられた。
本来ありえない事象が成立するための思考実験は、まさに「空想科学する者」としての基本的な心構えであろう。現代科学では成り立たないことを笑いにするため重箱の隅をつつくようなあらさがしをする某空想科学解説書の志の低さに比べ、数段「科学の楽しさ」を理解し表現しているといってよいだろう。

といいつつ、(作者があとがきでエクスキューズもしているが)完全な嘘に徹しきれなかった部分はちょっと勿体なかったかもしれない。また、それぞれの章でもワンアイディアを提示するにとどまっており、そこからさらに深い考察にまでふみこみきれていないところについては正直残念なのだが、とりあえず数で勝負といったところなのかもしれない。

生物学をかじったことのある人はもちろん、そうではない人にもお薦めしたい。

ところで、一生物嘘学者としては、鵺は、交合状態のまま癒着してしまったアンコウのような雌雄共生体だと仮説したい。また目々連は障子環境に寄生するガラス体植物であると仮設したい。しかしそれはまた別の機会に論証してみることとしよう。

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著者:武村 政春
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