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2006年2月17日 (金)

カペタ(10)

曽田正人のストーリーフォーマットって基本的に「友情・努力・勝負・好敵手・成長」といったスポ根マンガの王道なのだね。なのに、なぜかドロ臭さや野暮ったさがあまりない。というのは、おそらく主人公が異能であるせいだろう。才能があって努力によって才能を育て開花させていくのではなく、はじめから常人とは異なる才能であるが故に世界とは折合いがつかない苦悩。そういう天才の物語なのだ。(そのことについては作者自身も言及しており、かなり意識的に描かれているわけね)

さて、10巻目。いよいよフォーミュラカーですよ。カペタは相変わらず1周ごとに進化していくのですよ。熱いなぁ。特におとっつぁんが熱いよな。でもって小憎らしい引き。もう11巻が待ち遠しい。

capeta(カペタ) 10 (10) Book capeta(カペタ) 10 (10)

著者:曽田 正人
販売元:講談社
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» capeta(カペタ) 10 [群青日和]
capeta(カペタ) 10 (10) 曽田 正人 相変わらず登場するみんなが熱い。その熱さに乗せられこっちも熱くなる。レーシングスクールもいよいよ総仕上げ。面白かった。レースの行方は一体どうなるのか。良いところで終わるよなあ。 「capeta」のレースマンガとして面白い部分は、闘う主人公・カペタと、その周りの描写が明確に描かれるている点。フォーミュラーレースに限ったことではないんだけれど、勝負に勝つということは、闘う本人だけでなく、それに関わる人々があってこそ成り立つもの。このマンガ... [続きを読む]

受信: 2006年2月22日 (水) 00時00分

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