神栖麗奈は此処に散る
「・・・此処にいる」の前日譚、神栖麗奈という「存在」の誕生譚としての続編。トリッキー(でもないか?)な構成であることと、多分に概念的な説明で展開されていくので、具体的に「じゃあどういうことなのよ」という部分は、わかりにくいかもしれない。自意識過剰な登場人物っぷりも相変わらずで、これがこの作家の作風なのだろうか? まあ、嫌いではないけどね。
個人的にはもう少し形而上的な部分を下位概念に置き換えて判りやすくてもいいんじゃないかとは思う。イデア論は(個人的にも好きだ)シンプルで判りやすい概念なだけに、もっと汎神論と単一神論との対比とか、天使や悪魔といった概念との比較なともあったほうがよかったかな、とも思う。でもそれじゃライトノベル的なモノから逸脱してしまうか。
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神栖麗奈は此処に散る 著者:御影 瑛路 |
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