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2006年2月15日 (水)

宇宙旅行ハンドブック

記載記事はすべて現実であり、厳密にいえば嘘学ではない。しかし来るべき至近未来をまさに現在と仮定しての旅行ガイド兼マニュアルという設定は嘘学たり得ると思う次第である。文体もガイドブック調の体裁を意識的に固持しており、そこにおかしみを感じる。「旅行に際して用意すべきもの」の項や「面接に合格するための方法」の項など、なるほどと思いつつ笑ってしまったよ。

惜しむらくは画像的な情報が極端に少ないことでガイドブックとしてはやはりもっとビジュアル的だったらよかったのにと思う(特に次世代宇宙船はもっと詳しく記載されているとよかったかなぁ)。そういう意味において、冒頭の宇宙に行ったら観ることのできる風景の口絵はすごくドキドキした。絵の力ってやはりすごい。

あと、素直な気持ちとして無重力体験はしてみたくなったなぁ。数百万か。宝くじが当たれば。。。

追記として。本の内容とは関係無いけれど、帯の紹介文で「すべての団塊の世代」ってあるけれど、その世代ってこの本が目指すところの遊び心を判らないツマラナイヒトが大半だと思うんだけどね。

宇宙旅行ハンドブック Book 宇宙旅行ハンドブック

著者:エリック・アンダーソン
販売元:文藝春秋
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