ポテト・スープが大好きな猫
ちょっとこれはいいですなぁ。猫好きにはたまらんものがある。猫のわがままで気ままで、でもどこかでつながっている、そんな性格が、本当に小さな話の中にしっかりと描かれている。ように思う。
絵もかわいい系ではなく、味のあるいい感じに枯れた印象があってよいな。村上春樹というブランドネームがついてなくても十分に吸引力があると思うね。
実のところ、こういう“よきアメリカ”的な話はなんかスカした感じと欺瞞っぷりが鼻について、あまり好きではないのだが(でもってそういう話って村上春樹的でもある?)、猫がうまくフォローしてくれたみたいで、なんか許せる。ひいき目なのかなぁ?
しかし猫が採ってきた魚はけっきょくどうしたんだろう。そんなことを想像するのも、こういう絵本の愉しみのひとつなのかも。
ポテト・スープが大好きな猫 著者:T. ファリッシュ |
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