2008年7月 1日 (火)

未アップ本一覧

読了未アップ本のリストを備忘しておきます。(常にページトップになります)

◆シリーズ継続中(感想はまとめて予定)

バッカーノ!(1)~(4)
メイド刑事(5)~(6)
それでも町は廻っている(1)~(4)
てけてけマイハート(5)
桜乃きらほの魔法医カルテ
桜乃きらほの恋愛処方箋
ツァラツストラの階段(2)
GA(2)
もやしもん(6)
さよなら絶望先生(12)~(13)
姫宮さんの中の人(1)
さよならピアノソナタ(2)
しるバ.01
のだめカンタービレ(20)
サナギさん(5)
Capeta(16)
とめはね!(3)…女子風呂シーンが異様に多いな、今回
マリア様がみてる マーガレットにリボン…祐巳(天然で攻)×瞳子(ツンデレで受)をもっと書いてっ!
世界平和は一家団欒の後で(4)
空色動画(1)
聖おにいさん(1)
ミステリクロノ(3)…話としては雑かな
二十面相の娘うつしよの夜(1)
ヒャッコ(3)…ちよちゃん?
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(4)
多重人格探偵サイコ(12)
学園カゲキ(3)
ほうかご百物語(1)
月光条例(1)
神様のメモ帳…なんか雰囲気変わった。。。(1)
猫ラーメン(3)
神様が用意してくれた場所(3)

◆感想未アップ中

ARIA(12)
ネムルバカ
もずくウォ-キング(1)~(3)
恋におちよう
タイムスリップ釈迦如来
紅無威おとめ組かるわざ小蝶
パノラマデリュージョン(3)
おもいでエマノン
Xトーク
電波男
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱
フリップフラップ

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2008年6月22日 (日)

荒野

大人になる直前の少女の恋はあまりにも不安定である。危うい。主人公荒野はそんな中、荒野を進むように自らを律し、大人(通俗的な意味ではなく)を目指す。読み通してみて意外と一途でそして挫折していない。まあ不必要にもめることもないのだけれど。

少女小説というよりはむしろ少女マンガ的。ただなぜそう感じたのかは自分でもよくわからない。

個人的にはマイノリティの恋を選んでしまった江里華にこそその恋を成就してもらいたかったのだけれど、ね。

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荒野 Book 荒野

著者:桜庭 一樹
販売元:文藝春秋
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四畳半神話大系

これはようするにうる星やつらビューティフルドリーマーなのだった。少しずつズレながらも永遠に続く心地よいモラトリアム。そのループから脱するための主人公の通過儀礼。まさに然りである。

そんな設定をいつもの森見ならではのDT感溢れる自虐的加害的文体は自分としては実に唸らせられるところであり、まったくもって同意する限りなのである。
まあ、しかし、とどのつまり、結局のところ、ハッピーエンドとはね。成就した恋の話など聞きたくもないわ。

お勧め。

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四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1) Book 四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1)

著者:森見 登美彦
販売元:角川書店
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ベン・トー サバの味噌煮290円

バカ小説なのだけれど、天然ではない。かなり考えて誇大妄想的語彙を升目に埋めていくように書いている。だから突き抜け感がいまひとつ足りない。作者の文章の方向性は本来もっとフラットなもので、若干無理をして書いているように読めた。

まあとはいいつつチャレンジ精神は買いだし、底力があるのでそれなりに読めてしまう。今後、どっちに行こうとしているのか判らないけれど、今回、飛び道具的ネタもそれなりに表現できるということがわかって、それは収穫だったか。

それにしても弁当争奪をネタとした部活小説なんて、フツー思いつかんだろうに。アイディア出しという点においては、ちょっとどうかしてると思わずにはいられないなぁ(いい意味で)。

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ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3) Book ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3)

著者:アサウラ
販売元:集英社
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バンガローの事件

ナンシードルーご活躍。しかし無茶な娘さんですなぁ。

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Book バンガローの事件 (創元推理文庫 M キ 5-3 ナンシー・ドルーミステリ 3)

著者:キャロリン・キーン
販売元:東京創元社
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孤独のグルメ

前々から読もうと思っていつつ、つい機会を逸していた本作だが、そうこうしているうちに新装版が発売。これを機にようやく読了。

なるほど、これはヘンな本だ。グルメマンガではない、B級というかチープというか、そういう美味しいものに対するこだわりとはちょっと違う、食べることの雰囲気に対する希求が核となっている。
その一風変わった視点は、ようするに久住視点そのものである。谷口ジローの絵づらから思い描くからヘンなのであって、いつもの久住マンガだと思えばなんの違和感もない。これはようするによりハードな絵柄なホンゴーさんの物語なのだ。

まあ自分の食に対する視点とはちょっと違うので、完全に親和することはないのだけれど、だから面白いのだろうなぁ。

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孤独のグルメ 【新装版】 Book 孤独のグルメ 【新装版】

著者:久住 昌之
販売元:扶桑社
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2008年5月25日 (日)

君のための物語

悪くはない。しかし甘い。誰もが仲直り的な甘さである。まあ物語をものがたりっぽくするために登場人物たちに過酷な環境を与えるのもどうかとは思うが、安直にお友達化する設定もいかがかと思うわけだ(というほどご都合主義というわけもないのだが)。

ワープロの使いはじめで普段だったら絶対使わないような言葉を多用する的なヘンに硬い文体がひっかかったりするが、世界観、というか、舞台設定は平凡ながら的確。全体的にはまあまあ楽しんだといったところである。

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君のための物語 (電撃文庫 み 13-1) Book 君のための物語 (電撃文庫 み 13-1)

著者:水鏡 希人
販売元:メディアワークス
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低俗霊DAYDREAM(9)~(10)

当初はSMの女王様(でもオトメ)の除霊師が繰り広げるオカルトコメディの様相であったこの作品。いつのころからディープかるシリアスな展開になってしまうのだが、それは長編マンガにおいてはよくみられる現象である。いや、作品が霊などの負の要素(つまり死だが)を取り扱っている関係上、それはしかたのないことであろう。自分としてはむしろどう話をたたむのかに興味があったのだった。大きな敵を倒してよかったね的なありきたりの大団円にはならないだろうとは思ったし、さりとて全滅ジェノサイド的な逃げもあるまいとも思っていたのだけれど。しかし、大きな物語のあとにその後の話にもなっていない正直どうでもいいようなエピソードがあって、それをもっておわりという手法にはちょっとびっくりした。実にアンチクライマックス的。

うがってみれば主人公の主観としての物語は、むしろ消失と再生であって、それは物語としてのクライマックスには到達できなかったから、このようなおわり方になったということなのかもしれない。(まあ単行本一冊に足りないから無理やり連載を延ばしてみたのかもしれないけれど)

シリーズを通してみた場合、自分は中盤くらいの思いきりのよいエピソード群が好きだったので後半戦はちょっとつらいところもあったのだけれど、しかし、キワモノにして王道のホラーマンガとして、後発者に(それなりに)影響を及ぼす作品にはなったのかなぁ、と思う。

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低俗霊DAYDREAM 10 (10) (角川コミックス・エース 70-10) Book 低俗霊DAYDREAM 10 (10) (角川コミックス・エース 70-10)

著者:奥瀬 サキ
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

低俗霊DAYDREAM (9) (カドカワコミックスAエース) Book 低俗霊DAYDREAM (9) (カドカワコミックスAエース)

著者:目黒 三吉,奥瀬 サキ
販売元:角川書店
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2008年4月19日 (土)

南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史

ラブドールにはかなり前より興味があったのだが、やはりアダルトグッズとして位置づけられており、なかなかに観たり触れたりする機会はないわけだ。第一、情報もないし(もっとも最近はネットでそれなりに知り得るが玉石混合の情報を取捨選択していくのはけっこう面倒だし)、己の探究心を満足させることがなかなかにできていなかったのである。

あ、とりあえず見苦しい言い訳をしておくが別に欲しいとかいうわけではなく、純粋に(いろんな意味で)どんなもんかなぁ、という興味である。

これまでも雑誌やTVなどで、たまに取り上げられることもあったが、それは人形そのものというよりは、そのコレクター(の奇行)に視点があたっていることがほとんどで、それはそれで面白いのだけれど、結局オタクバッシング的文脈であり、それはちょっと違うだろ、と思っていたわけだ。

というわけで、本作は、より人形そのものに対して焦点を絞り込んでおり、ダッチワイフ史の概括や、製作工房のインタビューなど、かなり自分の知的痴的好奇心を満足させてくれた。
ただ、全体的に表層を網羅した分、さらっと流れてしまっている感じもあり、できるならもう少し深いところまでつっこんだ(いや、そういう意味じゃなくて)内容だとより興奮できたのだけれどなぁ、とも思う。
もし続編リポートがあるのなら、現象面だけではなくサイエンス面も補強してもらえると非常にうれしいところである。

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南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史 Book 南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史

著者:高月 靖
販売元:バジリコ
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美術の核心

日本人は無類の印象派好き。その命題に対してなんらかの答えが欲しくて読んでみたわけだが、まあ判ったような判らなかったような結論。結局、主観でしかないのね。自分としてはもっと歴史的背景や心理学的要素とか民族論とか、客観的な検証がなされた解答が(まあそれとて仮説にしかならないのだとしても)知りたかったのだが、美術史研究においてはそういう文脈で整理されることはないので、しかたがないのかなぁ、ないものねだりだったのかなぁと思いつつ、個人的にはさらに追求していきたい命題ではあるので、深く静かに調査していきたい。

で。本自体は、読みやすい初心者向けの美術指南となっていて、かなり面白かった。自分は(自分で云うのもナンデスガ)それなりに経験値があるつもりだけど、細分化されたジャンルにおいては知らないこともあり、また知っていても表層的な知識であったりで、その再確認ができるという点でも、非常によかったなぁと思うのであった。

できれば、より深く学びたい人に向けた参考図書の紹介があればなおよし、かなぁ。

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美術の核心 (文春新書 614) Book 美術の核心 (文春新書 614)

著者:千住 博
販売元:文藝春秋
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